/ review / issue 01 / 2021/03/26
ひとり~Altogether Alone~
編・著 ガジェット4(鈴木惣一朗・小柳帝・小林深雪・茂木隆行)
1999年 アスペクト刊
20世紀の終わり。20年程前に最終巻が出版された「モンドミュージック」。ディスクガイド本なのですが、単なるレコードの紹介のみならずインタビューもあり、それまで見たことのない感じでした。読み物としても最高に面白いシリーズです。
なかなか目にするどころか存在も知らなったような珍しいレコードもたくさん載っていて、文章からどんな音楽か想像してみたり。偶然レコード屋さんで出会ったときは飛び上がるほど嬉しかったのを憶えています。自分が若者のときに発刊されて、それから数えきれないほど熟読しているせいか、知らず知らずのうちに影響を受けている気がします。いつ読んでも新たな発見が。ジャンルなんてあってないような感じもいいのです。
その「モンドミュージック」の執筆陣ガジェット4による「ひとり」。表紙からいってほかのモンドシリーズに比べて地味ですが、じんわり静かに寄り添ってくれるようなディスクガイドなのです。この本で紹介されている「ひとり」を感じるような、どこかしんとした音楽が私にとってとても好み。孤独をかみしめる。ひとりふりかえる時間は、だれにだっていつだって必要なのでしょう。そんなときに、聴きたい音楽がたくさん掲載されています。
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