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/ playlist / issue 01 / 2021/3/26
HERE I AM
「playlist」では、サブスク音楽配信サービスを利用して、HORA AUDIOがおすすめする音楽を紹介してきます。どうぞよろしくお願いいたします。
サブスクを始めて個人的に一番感動したのは、国立国会図書館を連想させるほどの莫大なリストを有する音楽ライブラリーが持ち運びできるようになったこと。
もちろん全てを網羅しているわけではありませんが、レコード・CDなどのメディアで個人が所有できる物量ではありません。それがスマホで全部聴けるとは、なんという世の中!
20年前なら考えられないサービス、というか実行したら犯罪者扱いされたかも。常識はいかに変化するかということです。
さて、初回はサブスクのライブラリーとしての性格を最大限生かせる企画として考えてみました。
テーマは、録音音楽史をカラフルに彩る100人の音楽家たちの「ソロor独立 ファースト音源」。
「HERE I AM」というタイトルで、とくに「個人」にスポットを当ててみました。
1928年から2001年までの73年間の録音音楽の歴史を、100人の音楽家達によるガイドにそって、7時間12分11秒で巡るというタイムトラベル。
では、デューク・エリントンによる『Black Beauty』からどうぞ。
上記選曲概要に沿ってリストアップしていきました。思いつくままにプレイリストに追加していったら、すぐにかなりの曲数になったので、きりと縁起の良い数字「100」と決めて選曲しました。
20世紀の音楽史を網羅するような幅広い選曲をイメージしましたが、「100」におさめるという悩ましいセレクト作業を繰り返した結果、個人の趣味を大きく反映するplaylistとなってしまいました。
音源は、今から20年前の2001年までの期間としました。「録音音楽史に貢献した音楽家」という基準を設定したので、それを検証するには20年くらい時間が必要だと感じたからです。
入れたかったけれど、音源がライブラリーにない理由で選ぶことができなかった音楽家も少なくありません。まあ、何事も「枠」がないと面白くないかもしれません。普段こういった選曲をする場合入れないような意外な人が入っていたりするのが、自分でも新鮮です。
優先したのは、知名度よりもこの人がいなかったら現在の音楽風景がすこし変わってしまいそうな「独自の色」を持っているということ。
「個人」に焦点を当てたテーマですので、とにかく個性的な楽曲が並びます。最初から才能が満開状態で花びらいている人も少なくありません。
100人の個性が詰まった凝縮ミックスジュース。飲んだら胸ヤケしそうだと思っていましたが、実際に聴いてみると、案外後味も残らず、どこか清々しい印象すら持ちました。
サブスクをライブラリー的に活用した、オリジナルな選曲基準にもとづいたplaylist作り。結構楽しいですよ。
/ra/
楽曲解説
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